バブル期とF1

あの頃私は若かった

バブル期の日本は全てが異常でした。
就職活動時期に学生を接待する企業。私の友人は内定を25個取ったと言って自慢してましたっけ。
毎日のように企業から接待を受け、タクシー代を貰い、中にはまだ入社もしてない会社の「研修」で海外旅行まで行った人も居ました。 企業も今では考えられないようなお金の使い方をしてましたね。

F1の世界にも日本企業がどんどん参入していきます。
レイトンハウスフットワークは、1スポンサーでは飽き足らず、チームを買収してチーム名を自社の名前にするほどの力の入れようでした。 結果的に両チームの名前は数年で消えましたが、あの頃はジャパンマネーがF1の中心にあったのは確かです。

私はそんなバブルの真っ只中、まだ独身でそこそこの小金を持ってました(笑)そこで思ったのが、

「そうだ、鈴鹿にF1を見に行こう」

という事でした。でも、当時は空前のF1ブーム。チケットはハガキで事前申込みをして、数十倍から数百倍とまで言われた抽選で当選した人しか買えません。
くじ運が無い私に当るはずもなく、諦めていたんです。

「小金持ち」では無理


そんな時、会社の先輩が鈴鹿のチケットを持って私に話し掛けてきました。
「F1のチケット、譲ろうか?」
「えぇ!!いいんですか?!おぉ!ヘアピンの席ですね。ありがとうございます!」
「じゃぁ、1枚20万でいいわ」
「・・・」

・・・そうです。ヘアピンの席で20万。もちろん丁重にお断りしました。後から聞いた話では、営業部長が2枚を45万で買ったそうです。
飲み屋のおねーちゃんがセナファンと聞いて、一緒に行く事にした、と。「セナ」を知っててチケット持ってりゃモテた、そんな時代だったんですねぇ。

>>Next BIG4の時代
セナ・プロスト・マンセル・ピケのBIG4時代。
とにかくこの4人は凄かったです。誰か一人が圧倒的に強かった時代ではなく、4人のトップドライバーが凌ぎを削っていたからこそ、私達はF1の世界に惹かれたんじゃないでしょうか。


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あの頃のF1

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