懐かしのマシン

〜個性豊かなマシン達〜

最近のF1はマシンのレギュレーションが厳しく細部まで決められていて、どうしても外見が似てしまうというのは仕方ない事なんでしょうね。
風洞やCFD(数値流体力学)解析ソフトを駆使してデザインされたマシンは、洗練された無駄のないフォルムで、コンマ1秒を削る為に莫大な費用をかけて日々改良されています。
まさに「重箱の隅をつついて」タイムを搾り出すような状態なんですね。そうしないと今はライバルに差を付けられない。

ところが20年前はそんな物が無かったので、各デザイナーの「感性」や「思いつき」がそのまま形になっていた時代だったと言えるでしょう。

マシンのカラーリングに目を向けると、今では「スポンサーロゴが見やすい事」が最優先されて、全体的に地味になったような印象を受けます。 フェラーリのはずっと変わりませんが、実はその時代によって微妙に色合いが変わっていて、今ではやはりテレビ映りを配慮した色になっています。
これが20年前は、各チームとも個性的な配色で、見ていても楽しめる物が多かったように思います

●ロータス99T

最初に見たF1マシンで印象的だったのが、やはり「中嶋さんの」ロータス99Tです。
今のマシンに比べて、ドライバーのシート位置が随分前にありますね。ターボ時代のマシンはインダクションポッドも無く、とにかく「低く・長い」イメージがありました。

●ベネトンB188〜189


ベネトンは奇抜なカラーリングが有名でした。
残念ながら'87年以前のマシンはリアルタイムで見ることが出来なかったんですが、タイヤのサイドウォールをペイントしたり、オシャレな事をしていたみたいですね。

このB188〜189は、フロントとリアのウィングを「ワイヤー」で吊るという、何とも原始的な所が好きでした。
空力的には絶対にダメなんでしょうけど、強度が確保できなかったんでしょう(笑)



●フェラーリ641/2


この上から見たフォルムが綺麗でしたね。

まるでコンパスで円弧を描いたようなサイドポンツーンから、リアのコークボトルにつながるラインは「芸術的」だとすら思いました。

このマシンとプロストによって、久々にフェラーリをチャンピオンに導くかと期待しましたが、結局は叶いませんでした。



●ジョーダン191


このマシンはカラーリングが最高にカッコ良かったです。サイドポンツーンも低く抑えられ、空力的にも秀作だと言われていましたね。

チームオーナーのエディ・ジョーダンがアイルランド出身という事で、アイリッシュグリーンを全面に出したカラーリングでした。 スポンサーを探す時も、このグリーンをコーポレートカラーにしている企業を選んでいたとか。 当時のF1チームはスポンサーを選べる贅沢な立場だったんですねぇ。今の時代からは想像もできないです。



まだまだいっぱい紹介したいマシンは沢山ありますけど、キリがないのでこの辺でやめときましょう。
これより古い時代には「たいれる」の6輪車や、ブラバムの「ファンカー」などの奇抜なアイデアもありましたが、私がリアルタイムで見ていないという理由でここでは紹介しません(笑)


>>Next コンストラクターあれこれ1
'89年、'90年・・あの頃は予備予選が行われるほど沢山のチームがありましたねぇ
「そう言えばそんなチームあったなぁ」と思える'87年〜'95年頃までに参戦・撤退していったチームを見ていきたいと思います。


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